
駒大苫小牧
2006年の夏はすっかり北海道に魅せられてしまった感があります。
7月の半分は北海道滞在で魅了され、8月は高校野球で魅せられました。
私と野球って考えると気付くと傍にいる、そんな存在です。
小さい頃は兄がリトルリーグに所属していた(かつて世界を制覇した調布のリトルリーグです。
因みにあの早実だった荒木大輔と同期だったのです。)
のもあって小さい頃は小さい頃でこうして野球に接触していて大人になったら何を思ったか
当時巨人の緒方耕一選手のファンになり、CDまで買ってしまったというプチ恥ずかしい過去があります^^;
(因みにCDは歌ではなく単にインタビューが入ってるもの。しんみりした雰囲気。リピートしてまで聞くようなモンじゃなかった^^;)
そしてダッディも野球好きで前は一緒にナイターを観に行ったりしました。
だからと言ってめちゃくちゃ好き、って訳ではないのです。別に見なくたって充分生きて行けるし、
プロ野球もどこのファン、って言うのは特にないし、今プロ野球選手でどんな人がいるのかすらわからないくらい。
基本的に高校野球も然りで、どこの高校がどうとかこうとかよくわからない。
でもそんな私でも2004年、駒大苫小牧、北海道代表が初優勝した、という事がどれだけすごい事か、っていうのは
素人の私だってわかります。
それまで北海道代表は一回戦突破した事もなく、相手が北海道代表ってだけで当たりクジと思われてたくらいの存在なのも知ってました。
実際北海道出身のダッディを見てても毎回「やっぱり今回も北海道代表が消えちゃった〜」
なんてセリフを当たり前のように聞いてた私です。
ダッディは高校野球になると休みの日、うっかりテレビで見始めちゃった日にゃ、ずっとテレビにへばりついて動こうとしなくなってしまうので
私としては「ちっくしょ〜高校野球め〜!!」なんて思ってたのに駒大苫小牧はそんな私を魅了させてしまいました。
それは忘れもしない2004年の夏の甲子園の決勝、済美高校との試合。
すごい打撃戦で逆転に次ぐ逆転で見ている方も手に汗握る展開でした。
(この時の事はcolumn2004.8/23で話してました)
これもまた「どっちが優勝してもおかしくない」試合内容でした。
因みに済美高校はこの年の春の選抜で初出場ながら優勝してしまった学校でなんと春・夏連覇のかかった試合だったのです。
そして北海道は北海道代表初優勝なるか、でどっちも盛り上がってました。
言うなれば今年で当てはめるならば済美高校が今年の駒苫で、当時の駒苫が早実の立場じゃないかな、って思います。
そう思うとつくづくチャレンジャー(2004年で言うトコの駒苫、今年で言うトコの早実)の立場の方が気分はかなりラクですね。
やっぱり連覇ってそれだけでプレッシャーですよね。
結局2004年の決勝戦は皆さんも御存知の通り駒大苫小牧の初優勝が決まりました。
でも思えばここから駒大苫小牧のチャレンジ、試練が始まったように思えます。
2004年のキャプテン佐々木くんに次いで2005年は林くんがキャプテンに就任しましたが、
2005年、連覇した際も(それまでを振り返って)「重圧に押し潰されそうになった」と言ってました。
でもやっぱり2連覇はすごい事です。(この時の事もcolumn2005.8/22で話してます)
だけど残念な事に優勝が決まってすぐ暴力事件が起こり、駒大苫小牧は一時練習の中断を余儀なくされてしまいました。
私も最近知ったのできっと知らない方の方が多いと思うのだけど、夏の甲子園終わったら
3年生はハイ、お疲れさん、って訳にも行かないみたいで秋の国体があるそうです。
2年生はさらに秋に新人戦がある為に、甲子園終わったからとて休んでる場合ではなく
新体制を整えてチーム作りを含めた練習をすぐに始めなくてはならないのです。
それなのにそんな不祥事の為に罪のない2年生は練習が出来ない状態になってしまったのです。
2005年の夏の甲子園の決勝で私は初めて田中くんを見ました。
強気なピッチングに驚きました。2年生にしてすごい度胸だなぁ、って思いました。
さらには2年生にして4番打者の本間くん。まぁ彼は単に「香田監督にそっくり♪」ってだけで最初注目してたんだけどね^^;
2連覇の時ですら林くんは「重圧に押し潰されそうになった」んですもの、
如何に「3連覇か?!」の重圧はもっとすごいものだったと思うのです。
そんな中の暴力事件、部員の中ではヤケになって「辞めてやる!」っていう子もいたそうです。(テレビのインタビューで田中くん談)
そんな中、秋の神宮大会で優勝してしまうんだからもはや駒大苫小牧は「北海道=弱小チーム」というイメージはすっかり払拭し
もはや全国から注目され、全国から「打倒!駒大苫小牧」とライバル視されるようになります。
しかし春の選抜の前にして、なんと卒業生、しかも元野球部員による飲酒・喫煙問題が浮上。
こんな事言うのはおかしいかもだけど、今の時代、高校生で飲酒してる人って少なくないと思うのね。
(って別にアル中になる程って事ではなく、嗜む程度にね)私だって飲んだ事あったし。
ただ、何がいけないって駒大苫小牧なのがいけない。
もう全国区に名立たる有名校になってしまった駒大苫小牧高校の一員である、という自覚が欲しかったなぁ。
お陰で春の選抜辞退、さらには香田監督の辞任。ホント田中くんを始めとする当時の部員は何にも悪い事してないのに
一番被害受けてる彼ら。本当に気の毒でならない。
香田監督の辞任にすぐに全国から復帰を願う声が寄せられたのだけど香田監督は
「ありがたい話を頂きましたが、私はおもちゃじゃありません。気持ちや人権があります。
私だって監督としてポリシーとか思いがあるのです。『辞任しなさい』「はい、復帰しなさい』
そんな簡単なものではないのです。早く戻りたいと思っているが、辞任はそんな軽いものではないのです」
ちょっと失礼だけどカッコいい〜〜〜〜〜!!
それから香田監督はかつての恩師に相談したりしながら、悩みに悩んだ挙げ句、5月に復帰しました。
なんとそれまでに届いた嘆願書は8万5千通を超えてたと言うのです。
野球の監督としてはかなり若い方だと思います。高校野球でいつも監督の年令も出て来るけど
大体40代〜50代の先生が多いように見受けられる中、34才の監督が2連覇を成し遂げてしまうんだから
名将と言ってもおかしくないと思うのです。
そんな訳で3月〜5月までの監督不在という空白の時間が出来てしまったからこそ、今思えば
投手の育成に時間が足りなかったのでは、と思ってしまいます。
とにかく選手たちを甲子園に連れて行こう!それだけを目標に5月から猛特訓を詰んだと聞きました。
そんな背景があった上での地区大会優勝、甲子園に行く事が出来ました。
ホントにそれだけでもすごい事です。今や駒大苫小牧のお陰で北海道の他の学校もメキメキと力を上げて来ていると聞きました。
そうして大阪入りした駒苫ナインですが、田中くんは胃腸炎を患ってしまうのです。
でもこれも後で知った事でこれだって田中くんが自分から言ったものではなく、彼は決してそれを言い訳にはしませんでした。
それを聞いて初戦の山口代表、南陽工業との試合の時の田中くんの不調は納得です。
というか、その前に私はあんまり高校野球自体あまり見る気ではなかったのです。
その一週間はひまわりさんと一緒に自転車の旅に出かけようと思ってたのです。(もちろん日帰りで)
確かに駒大苫小牧は気になってはいました。久しぶりに田中くんや本間くんに会えるのは嬉しいし。
でも初戦くらいはいいでしょう、なんて思ってたらダッディが
「せっかくmemeは(テレビで)見れる環境にあるんだから見て欲しいよ。俺の分も応援して欲しいよ。
自転車で出かけるのはいつでも出来るけど駒大苫小牧のこの初戦はこの日しかないんだから。
しかも万が一負けたらそれで終わりなんだし」なんて説得されてしまい、テレビ観戦を決め込みました。
でもまさかこんなに見ている方も、そして田中くんにとってもシンドい試合になるなんて思いもしなかった。
そして気付けば決勝戦!
その前に私がちょっとだけ気になった事、右バッターがフォーボールまたはデッドボールで塁に出る時、
審判の後ろを通って行くのです。それまで何となく見ながらも「??何だろう??何か違うよね??」って思ってたのですが
熱闘甲子園のMCを務める長島三奈さんがそれを教えてくれました。
右バッターの塁の出方もそうだけど、フォーボール、デッドボールで塁に出る時、
駒苫ナインは皆、バットをそっと置いてから塁に出るのです。
すごい細かい事だけど、そういう小さい事にもしっかり指導する香田監督の姿勢に脱帽しました。
そしてそんな事に気付いた長島三奈さんにも感謝♪
手に汗握る投手戦で引き分けに終わってしまった決勝戦、有名な話だけど
早実の斉藤くんはW杯でベッカムが使用した事から通称「ベッカムカプセル」と呼ばれる
高密度酸素を出して身体の疲労を取るらしいすごい機械を使って疲れを取り、さらには針治療まで受けてたとか。
それに引き換え田中くんはマッサージを受けただけ。次の日スッキリしてる斉藤くんとは対照的に
田中くんは肩が張る状態で肩にはすごいテーピングがされてました。
そんな状態でも田中くんは「条件は相手も同じですから」と言ってのける。
17歳にして出来過ぎだよ、田中くん。カッコよすぎるよ☆
最初は「カッコいい〜♪実物が見たい〜」なんて単なるミーハー心だったけど彼の温かい人柄、
精神力の強さ、頼もしい部分を見たら何だか「こんな息子が欲しい」なんてすっかり親目線になってる自分にもビックリ!!
どうやったらこんな逞しい子になるんでしょう。でも親御さんに言わせると「ごくごく普通の子です」だって!!
やっぱりそんな謙虚さが秘訣なのかしらね。よしっ、頑張ろう!!(何を??)
先日、北海道からとうもろこしが届いたのですが、その中に詰め物として「北海道新聞」が入ってたのを
目ざとく見つけ、目ざとく新聞広げれば駒大苫小牧準優勝の大きい見出し!!さすが北海道新聞!!
思わずしみじみ読みふけったのだけど色んなスポンサーさんがついてるのです。
北海道の名立たる企業が駒大苫小牧を応援してるのです。
その支援金を集めれば「ベッカムカプセル」の一つでも買えたのでは??なんて思ってしまった。
それとも甲子園の滞在費だけで消えてしまったのかなぁ。
そして忘れてならない存在がキャプテン本間くん。
これもまた有名な話だけど彼は母子家庭で育って年子のお兄さんに影響受けて野球を始め、
お兄さんも少年野球で4番打者を務めるくらいの名選手でお兄さんも駒苫に進学したかったけど
弟の為に自分は公立高校を選び、お兄さん自ら香田監督に「弟をよろしくお願いします」と頭を下げたと言うのです。
そして100人は超える大所帯の駒大苫小牧の野球部員の中で4番打者の座を射止めるんだから
本間くんの力は本物でお兄さんが太鼓判押した甲斐がありますね。
田中くんはプロ入り宣言するみたいだけど本間くんの動向が気になるのでした。
すぬうさんも言ってたけど、実力あって実際勝ち進んで来た駒大苫小牧、そして田中くん、天狗になってもおかしくないのに
ビックリするくらい謙虚な姿勢!!これもきっと香田監督の指導によるものだとは思うんだけど
そういう姿勢がやっぱり3年連続決勝に進む力なのかな、って思いました。
まさか駒大苫小牧の事でこんなにも長文になるなんて思いもしなかった!!
そして駒大苫小牧の野球を見てたらまたしてもマンガ「プレイボール」(ちばあきお作)が読みたくなって
また読んでる今日この頃。やっぱり面白い。
サードの三谷くんが主役の谷口くんとダブる。今回の甲子園で田中くん抜きにして一番いい仕事をした人物、
と言ってもおかしくないんじゃないかな。でも調べると秋の段階ではレギュラーに入ってなかったので
今年に入って頑張ってレギュラー入りしたんだろうな。
山口くんの優しそうな愛嬌ある顔も好きだわ☆
今やプロ・アマ問わずどこでも見かけるようになった人さし指を突き上げるヤツ、やっぱりサマになるのは駒大苫小牧だけだわ!!今後も応援し続けます♪(2006.8)